平成29年3月10日(金)
「あゆみ ~しあわせのプロローグ~」 そして「約束」。この曲は東日本大震災を経験した全盲のドラマー佐藤尋宣さんと奥様の千嘉さんによって作られた曲です。この曲を作られた経緯と想いを知り、自分たちの「卒業」へ向かって歩んでほしい願いが、今日、村田小学校6年生対象の福祉教育事業へつながりました。
最初は、生のドラム演奏です。とても興奮しました。迫力にびっくり。
佐藤尋宣さんの生い立ちについてお話ししてくれました。小学校での視野が狭くなったこと、目が見えなくなりますよと告らてたこと、中学校で代読・代筆で試験を受けたこと、高校で出会った点字そしてドラム(音楽)。京都で一年浪人した生活。大学生活で失ってしまった視力。目が見えないがかわいそうではなく「できない」を「できる」にかえることで、違った生活。周りの人のあたたかさ。
紙芝居を使っての視覚障害って。目が見えないことによって工夫されていること、携帯電話の利用そしてパソコンだって音声よって使いこなせるし、キーボートは覚えているから大丈夫です。買い物に行った時は、どこに何があるかわからないので定員さんに聞いて買い物はしますが、お金の支払いはしますよ。お金は大きさが全部違うんですよ、床に落ちた時のコインの音は全部違うよ。音で、たくさんの情報を得ることをお話ししてくれました。
「約束」「あゆみ ~しあわせのプロローグ~」の生演奏。鳥肌と東日本大震災のことを思い出す場面が‥。前を向くこと一歩一歩あゆむこと‥。様々な思いが葛藤し何とも言えない気持ちなりました。
子どもたちから合唱のプレゼント。「あゆみ ~しあわせのプロローグ」6年生全員で合唱。そこに尋宣さんの生ドラムも。奥様の千嘉さんも感極まり目からは涙が‥。東日本大震災が発生しそこで何とか被災地を元気づけたい、何か力になれることはないかと作られた曲は、約6年前の震災の時に1年生で入学したこの子供たちが力強く合唱してくれました。そして明日がちょうど6年目。
縁を感じながらも、本当にしあわせの時間でした。来週は卒業式です。一足早いご卒業おめでとうございますと、佐藤さん夫婦から。
多くの貴重な経験をさせていただき、縁を感じる時間を過ごすことができました。
本当にありがとうございました。